**「食事をすると入れ歯が外れてしまう」「話をしているだけでズレる」「笑うと入れ歯が浮いてしまう」**そんなお悩みはありませんか?
入れ歯は毎日の食事や会話を支える大切な治療ですが、「外れやすい」「動いてしまう」というお悩みは非常に多く、亘泰歯科医院にも多くの患者様がご相談に来院されています。
実は、入れ歯が外れるのには必ず原因があります。
「年齢だから仕方ない」「もう我慢するしかない」と諦める必要はありません。
現在お使いの入れ歯でも調整によって改善する場合が多く、新しく作り直すことで驚くほど安定するケースもあります。
この記事では、入れ歯が外れる原因・自分でできる対処法・歯科医院で行う治療方法まで歯科医師が詳しく解説します。
入れ歯が外れるのは正常なの?
結論からいうと、頻繁に外れる入れ歯は正常とはいえません。
入れ歯は噛む・話す・飲み込むという日常生活を快適に送るために作られています。
もちろん、新しく作製した直後は慣れるまで多少動くことがあります。
しかし、
- 食事のたびに外れる
- 会話中に浮いてくる
- 笑うと落ちそうになる
- ガタガタ動く
- 外れるのが怖くて食事が楽しめない
このような状態であれば、何らかの原因があります。
我慢して使い続けることで歯ぐきを傷つけたり、残っている歯に負担をかけたりする可能性があります。
入れ歯が外れる主な原因
1. 歯ぐきや顎の骨が痩せてしまった
もっとも多い原因が歯ぐきや顎の骨の変化です。
歯を失うと顎の骨は少しずつ吸収され、年数とともに痩せていきます。
以前はぴったり合っていた入れ歯でも、
- 隙間ができる
- 吸着しなくなる
- 動きやすくなる
- 外れやすくなる
という状態になります。
これは入れ歯が悪いというより、お口の形が変化したためです。
特に総入れ歯では数年で適合が悪くなることは珍しくありません。
2. 入れ歯そのものが合っていない
最初からお口に十分適合していない場合もあります。
例えば、
- 型取りが不十分
- 咬み合わせが合っていない
- 辺縁(ふち)の長さが合っていない
- 床(しょう)の形が合っていない
このような場合は吸着力が十分得られず、食事中や会話中に簡単に外れてしまいます。
亘泰歯科医院では、お一人おひとりのお口の状態や筋肉の動きまで確認しながら、できる限り安定した入れ歯づくりを心がけています。
3. 咬み合わせがズレている
入れ歯は「噛めればいい」というものではありません。
左右均等に力がかかることが重要です。
もし、
右だけ高い
左だけ当たる
奥歯だけ強く当たる
このような状態では噛んだ瞬間に入れ歯が浮き上がります。
ほんのわずかな高さの違いでも外れやすさは大きく変わります。
4. 人工歯がすり減っている
長年使用すると人工歯は少しずつ摩耗します。
すると噛み合わせが変化し、
- 前歯で噛めない
- 奥歯だけ当たる
- 入れ歯が回転する
- 外れやすくなる
という症状が起こります。
「まだ使えるから」と何年も使用している入れ歯ほど、この原因が多く見られます。
5. 部分入れ歯のバネが緩くなっている
部分入れ歯は残っている歯にバネ(クラスプ)をかけて支えています。
長期間使用すると、
- バネが少し開く
- 金属疲労が起こる
- 支えの歯が動く
などにより保持力が低下します。
その結果、
食事中に外れる
会話で浮く
硬い物が噛めない
という症状につながります。
6. 唾液が少ない
実は唾液は総入れ歯を支える重要な役割があります。
適度な唾液は吸盤のような働きをして入れ歯を安定させます。
しかし、
加齢
お薬の副作用
口呼吸
糖尿病
ストレス
などで唾液が減ると吸着力が弱くなります。
「最近急に外れるようになった」という方は、お口の乾燥も原因の一つかもしれません。
7. 頬や舌の筋肉とのバランスが悪い
入れ歯は歯ぐきだけで支えられているわけではありません。
舌
頬
唇
筋肉
これらがバランスよく働くことで安定します。
形が少しでも合わないと、
話すたびに浮く
歌うと外れる
あくびで落ちる
などの症状が出ます。
経験豊富な歯科医師は、この筋肉の動きまで考えて調整を行います。
8. 入れ歯安定剤に頼りすぎている
「安定剤をたくさん使えば大丈夫」と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、本来ぴったり合っている入れ歯であれば、多量の安定剤は必要ありません。
安定剤で無理に固定すると、
- 合わない状態を隠してしまう
- 噛み合わせが悪くなる
- 歯ぐきを傷つける
- 調整が遅れる
ことがあります。
安定剤は応急的に使用することはあっても、根本的な解決にはなりません。
入れ歯が外れやすい人の特徴
次のような方は、入れ歯が外れやすくなる傾向があります。
- 長年同じ入れ歯を使っている
- 入れ歯を一度も調整していない
- 歯ぐきが痩せている
- 残っている歯が少ない
- 強く噛む癖がある
- 歯ぎしりや食いしばりがある
- お口が乾燥しやすい
- 入れ歯を落としたことがある
これらに当てはまる場合は、一度歯科医院で入れ歯の状態を確認することをおすすめします。
入れ歯が外れたまま使い続けるリスク
「少し外れるだけだから」「まだ噛めるから」と放置してしまうと、さまざまな問題が起こる可能性があります。
例えば、入れ歯が動くたびに歯ぐきが擦れて口内炎や痛みが生じたり、噛む力が偏ることで残っている歯に過度な負担がかかったりします。また、硬いものを避けるようになれば栄養バランスが偏り、食事を楽しめなくなることもあります。
さらに、外れやすい入れ歯を気にして人前で話すことや笑うことをためらうようになり、生活の質(QOL)が低下してしまうケースも少なくありません。
入れ歯は「使えるから大丈夫」ではなく、「しっかり噛めて快適に使えること」が大切です。
入れ歯が外れるときの対処法|やってはいけないこと・歯科医院での治療を解説
「食事のたびに外れる」「会話中に浮いてしまう」といった症状は、入れ歯やお口の状態に何らかの原因があるサインです。
ここからは、ご自宅でできる対処法や、やってはいけないこと、歯科医院で行う治療について詳しくご紹介します。
入れ歯が外れるときに自分でできる対処法
入れ歯が外れやすくなったからといって、すぐに作り直しが必要とは限りません。まずは次の点を確認してみましょう。
入れ歯をきれいに洗浄する
意外と多いのが、入れ歯の裏側に汚れや歯石が付着しているケースです。
毎日使用していると、目に見えない汚れや細菌、食べかすが少しずつ付着します。
これらが原因で歯ぐきとの密着性が悪くなり、外れやすくなることがあります。
毎食後は流水下でブラシを使って優しく洗浄し、就寝時には入れ歯洗浄剤を使用すると清潔な状態を保ちやすくなります。
正しく装着できているか確認する
急いで装着すると、部分入れ歯のバネが正しくかかっていないことがあります。
無理に噛んで押し込むのではなく、鏡を見ながらゆっくりと正しい位置に装着しましょう。
特に部分入れ歯は、クラスプ(バネ)がしっかり歯にかかっているか確認することが大切です。
お口の乾燥を防ぐ
総入れ歯は唾液の力で吸着しています。
水分補給を心掛け、お口が乾燥しやすい方はこまめに水を飲むことも効果的です。
薬の副作用などで口が乾きやすい場合には、歯科医院で保湿剤やケア方法について相談すると安心です。
痛みがある場合は無理に使い続けない
入れ歯が外れるだけでなく痛みもある場合は、無理に使用を続けないようにしましょう。
歯ぐきに傷ができると炎症が悪化し、さらに合わせにくくなることがあります。
ただし、受診当日は普段通り入れ歯を装着して来院すると、痛みや外れやすい場所を確認しやすくなります。
やってはいけない対処法
市販の接着剤で修理する
入れ歯が割れたり外れやすくなったりした際に、市販の接着剤で修理するのは避けてください。
接着剤が流れ込むことで正確な修理が難しくなり、新しい入れ歯を作り直さなければならない場合もあります。
自分で削る
「ここが当たっているから少し削ろう」と考える方もいますが、絶対におすすめできません。
ほんの少し削っただけでも噛み合わせが変化し、さらに外れやすくなることがあります。
削った部分は元に戻せないため、自己判断で調整することは避けましょう。
入れ歯安定剤だけで解決しようとする
入れ歯安定剤は便利な製品ですが、根本的な治療ではありません。
安定剤が必要な状態ということは、現在の入れ歯がお口に合っていない可能性があります。
長期間使い続けるのではなく、一度歯科医院で適合状態を確認することが大切です。
歯科医院ではどのような治療を行うの?
入れ歯の調整
もっとも多い治療です。
専用の材料を使用して当たりの強い部分を確認し、少しずつ削りながら痛みや動きを改善していきます。
噛み合わせも細かく確認し、左右均等に力がかかるよう調整します。
リライン(裏打ち)
歯ぐきが痩せて隙間ができている場合には、入れ歯の内面に新しい材料を盛り足して適合性を回復させます。
現在の入れ歯を活かせるため、比較的短期間で改善が期待できます。
バネ(クラスプ)の調整
部分入れ歯では、金属のバネが緩くなっている場合があります。
状態によっては調整を行うことで保持力が改善することがあります。
ただし、何度も曲げ伸ばしすると破折する可能性があるため、歯科医師の判断が必要です。
入れ歯の修理
ひび割れや人工歯の脱離などは修理できるケースがあります。
しかし、長期間使用して適合が悪くなっている場合は、修理だけでは十分な改善が得られないこともあります。
新しい入れ歯の作製
以下のような場合は、新製作をご提案することがあります。
- 長期間使用している
- 何度調整しても改善しない
- 大きく変形している
- 顎の骨が大きく変化している
- 残っている歯の状態が変わった
お口の状態に合わせて新しく作製することで、安定性や噛みやすさが向上する可能性があります。
入れ歯が外れにくくなるために日頃からできること
快適に長く使うためには、毎日のケアも大切です。
- 毎日きれいに洗浄する
- 定期的に歯科医院で点検を受ける
- 落とさないよう取り扱いに注意する
- 硬すぎる食べ物を無理に噛まない
- 残っている歯も丁寧に磨く
- 入れ歯に違和感を覚えたら早めに相談する
これらを心掛けることで、入れ歯をより長く快適に使用しやすくなります。
よくある質問
入れ歯安定剤を使えば外れなくなりますか?
一時的に改善することはありますが、入れ歯が合っていない原因を解決するものではありません。長期間使用する前に、歯科医院で調整を受けることをおすすめします。
他院で作った入れ歯でも調整できますか?
調整できる場合が多くあります。ただし、入れ歯の状態によっては修理や新製作をご提案することもあります。
入れ歯は何年くらい使えますか?
使用状況やお口の変化によって異なりますが、定期的な調整や修理を行いながら使用されている方も多くいらっしゃいます。違和感や外れやすさを感じたら、早めの受診が大切です。
まとめ|入れ歯が外れると感じたら早めにご相談ください
入れ歯が外れる原因は、歯ぐきや顎の骨の変化、噛み合わせのズレ、部分入れ歯のバネの緩み、入れ歯の劣化などさまざまです。
「もう古いから仕方ない」「年齢のせいだから」と諦める必要はありません。適切な調整や修理、新しい入れ歯の作製によって、再びしっかり噛めるようになるケースは少なくありません。
亘泰歯科医院では、患者様一人ひとりのお口の状態を丁寧に診査し、現在お使いの入れ歯の調整・修理から、新しい部分入れ歯・総入れ歯の製作まで幅広く対応しています。
「食事中に入れ歯が外れる」「話しにくい」「何度作っても合わない」「他院で作った入れ歯も診てもらいたい」といったお悩みも、お気軽にご相談ください。
千葉市中央区・新千葉駅・千葉駅周辺で入れ歯や義歯についてお困りの方は、亘泰歯科医院へ。患者様が安心して食事や会話を楽しめるよう、噛みやすさ・外れにくさ・快適な装着感を大切にした入れ歯治療をご提供しています。
